感じるということ

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    情動(感情より一時的なもの))とは、エモーション、生命を流れるエネルギー(emotion)です。
    今、ここにある自分の状態を知覚することで呼び起こされる情動が、身体に生理反応を引き起こし、行動化されるという一連のエネルギーの流れです。
    思考優位の現代社会では、個人がそれぞれ独特に物事を感じ表現する機会を、時間的にも精神的にも生産性向上という名目の下、私達は失いつつあります。
    感情は自分の心の中で生まれた分身です。その時は気づかなかったり、忘れていたつもりでも、ひっそりと生き続けている感情エネルギ−です。一度生まれたエネルギーは、失われることなくずっと心の奥で蓄積されて、解放されたがっています。
    “堪忍袋の緒が切れる”ということわざが在りますが、溜まりに溜まった怒りのエネルギーが爆発するという状況をよく表しています。
    大切な分身である感情を再確認し、ゆっくりとかみしめると、今までとは違ったプラスのエネルギーに転換することができるのです。エネルギーの質を変えることで、滞っていた感情エネルギーがやっと解放されていくのです。

    感情を解放するには様々な方法が在ります。
    例えば、美術家。彼らは利益を求めて絵や彫刻を創造しているのではありません。
    美術は人間の根源を探る活動と言えますが、美術は空間に造形化できるという利点が在り、それを利用することで、人の様々な感情をそこに表現できるのです。
    エネルギーに、絵や彫刻を用いて出口を与えることで解放するという方法を、美術家は
    行っていると言えるでしょう。

    そして、面白いことに、動いたり話したりしない絵画や彫刻から私達は何かを感じ取ることができます。これは、美術家のエネルギーの伝達が起こっているように思えます。
    それほど、彼らの伝達能力が高いとも言えますし、エネルギー自体が強さを内包しているのかもしれません。
    しかしながら、以心伝心ということわざがあるように、我々、普通に生活している人にも何らかの受信能力は残っていて、彼らの想い、感情を受け取ることはできるのです。
    ただし、日々の生活に追われていると、その心の余裕をなくしてしまうことは在ります。
    状況によって、せっかく生まれ出る感情を無視して素通りしてしまうからでしょう。
    逆に考えれば、ちょっとした心のクリアスペースを生活の折々に創ることで、エネルギーを育てることができるのではないでしょうか。
     


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